

カープファンだった私ですら新人王は横浜の吉村選手だと99%思っていた。地味で派手さはなかったがこういう風にしっかり評価された事でまだまだ日本野球界も捨てたモノではないですね。しっかし唯一の不安と言えばカープ野手で新人王新人王を取ったのが小早川氏以来と言う事でまた彼も“未完”のまま終わらないでしょうかね

プロ野球コンベンションが14日、都内で開かれ、広島・梵英心内野手(26)がセ・リーグ最優秀新人に選出された。広島からの新人王は97年・沢崎俊和投手以来9年ぶりとなり、野手では、84年・小早川毅彦内野手以来22年ぶり2人目となった。ハイレベルで競い合った横浜・吉村、中日・佐藤充に大差をつけての受賞。入団時に「新人王を取る」と誓ったルーキーが、見事に有言実行を果たした。
自信満々だったわけではない。むしろ“まさか”だった。ぎこちなく話し始めた様子が、それを物語っていた。しかし、
今季の活躍を頭の中でたどっていくうちに、梵の硬い表情が徐々に緩んでいった。
「取れないと思っていました。聞いた瞬間、信じられなかったし、うれしかった。全力でやるスタイルが評価されたのでしょう」
123試合に出場し打率・289、8本塁打、13盗塁。三塁打8本は両リーグトップだ。“1年目”という意味では圧勝。他のルーキーを寄せつけなかった。
ライバルはほかにいた。新人王資格を持つ横浜・吉村、中日・佐藤充という強敵が待ち受けていた。「吉村が打っていたので文句ないだろうと思っていた。(僕は)インパクトなかった」というのが素直な気持ちだった。
吉村は打率・311、26本塁打で、佐藤充は9勝を挙げてリーグ制覇に貢献。ともに規定打席、投球回数には達しなかったものの、印象度は抜群だった。それでも、ほぼシーズンを通して出場し、走攻守で活躍した梵への評価は高かった。結果は2人に倍以上の大差をつけての選出となった。
開幕して数週間後に打率が1割を切るなど、苦い水も味わった。抜け出すきっかけは、4月27日・巨人戦で、桑田から放ったプロ第1号。24日に大好きだった祖父・宝英さんが逝った直後だ。「あれが分かれ道だった。そういう力があると思った」と振り返る。祖父にもらった不思議な力が、転機につながった。
昨年の入団会見では、「新人王を取る」と豪語した。「多少、勢いもあって…言い過ぎたと反省したりした」。プロの壁を乗り越えたからこそ、有言実行にも笑って振り返ることができた。
「家族にはこれからです。プレゼントとして報告します」と話す。来月には妻・佐智子さんが第1子を出産する予定。家族が増えて、責任も増大する。充実した秋季キャンプ、日米野球を糧に、来季も突き進む。
自信満々だったわけではない。むしろ“まさか”だった。ぎこちなく話し始めた様子が、それを物語っていた。しかし、
今季の活躍を頭の中でたどっていくうちに、梵の硬い表情が徐々に緩んでいった。
「取れないと思っていました。聞いた瞬間、信じられなかったし、うれしかった。全力でやるスタイルが評価されたのでしょう」
123試合に出場し打率・289、8本塁打、13盗塁。三塁打8本は両リーグトップだ。“1年目”という意味では圧勝。他のルーキーを寄せつけなかった。
ライバルはほかにいた。新人王資格を持つ横浜・吉村、中日・佐藤充という強敵が待ち受けていた。「吉村が打っていたので文句ないだろうと思っていた。(僕は)インパクトなかった」というのが素直な気持ちだった。
吉村は打率・311、26本塁打で、佐藤充は9勝を挙げてリーグ制覇に貢献。ともに規定打席、投球回数には達しなかったものの、印象度は抜群だった。それでも、ほぼシーズンを通して出場し、走攻守で活躍した梵への評価は高かった。結果は2人に倍以上の大差をつけての選出となった。
開幕して数週間後に打率が1割を切るなど、苦い水も味わった。抜け出すきっかけは、4月27日・巨人戦で、桑田から放ったプロ第1号。24日に大好きだった祖父・宝英さんが逝った直後だ。「あれが分かれ道だった。そういう力があると思った」と振り返る。祖父にもらった不思議な力が、転機につながった。
昨年の入団会見では、「新人王を取る」と豪語した。「多少、勢いもあって…言い過ぎたと反省したりした」。プロの壁を乗り越えたからこそ、有言実行にも笑って振り返ることができた。
「家族にはこれからです。プレゼントとして報告します」と話す。来月には妻・佐智子さんが第1子を出産する予定。家族が増えて、責任も増大する。充実した秋季キャンプ、日米野球を糧に、来季も突き進む。